ウレタン防水とは?
- 篠田 隆介
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ウレタン防水とは?
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を使用した防水工法で、主に屋上やバルコニー、ベランダ、屋根などの防水施工に採用されています。液体状で施工されるため、継ぎ目のないシームレスな仕上がりが可能であり、複雑な形状の場所にも適用できます。また、比較的軽量で施工しやすいため、新築・リフォームを問わず幅広く使用される防水工法です。

ウレタン防水の特長
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継ぎ目のない防水層 
 液状のウレタンを塗布することで、シームレスな防水層を形成し、水の侵入を防ぎます。特に、複雑な形状の箇所でもムラなく施工できるのが特徴です。
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優れた伸縮性 
 ウレタン防水は柔軟性が高く、建物の微細な動きや振動に追従できるため、ひび割れが発生しにくいという利点があります。これにより、建物の構造を長期間保護することが可能です。
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施工性が高く、さまざまな場所に対応可能 
 ウレタン防水は、塗るだけで防水層を形成できるため、狭い場所や凹凸のある下地でも対応可能です。新築だけでなく、リフォームや補修にも適しています。
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軽量で建物に負担をかけない 
 ウレタン防水は軽量なため、建物の構造に負担をかけることなく施工できます。特に、重量制限のある建物や屋上にも適した防水工法です。
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適応範囲が広い 
 屋上やバルコニー、ベランダ、駐車場など、さまざまな部位に施工可能です。また、既存の防水層の上から重ね塗りできるため、改修工事にも適しています。
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比較的低コスト 
 ウレタン防水は、他の防水工法に比べて施工費用が抑えられることが多く、コストパフォーマンスに優れています。
ウレタン防水の施工手順
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下地処理 
 施工面の清掃と不陸調整を行い、必要に応じてプライマーを塗布します。下地の状態が悪い場合は、補修を行ってから次の工程に進みます。
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ウレタン防水材の塗布(1層目) 
 液状のウレタン防水材を均一に塗布し、乾燥させます(通常6〜24時間)。
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ウレタン防水材の塗布(2層目) 
 1層目が乾燥したら、さらに2層目を塗布し、十分な厚みを確保します。
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トップコート塗布 
 防水層の保護と耐久性向上のために、トップコートを塗布します。トップコートは紫外線や摩耗から防水層を守る役割を持ちます。
ウレタン防水の種類
ウレタン防水には、以下の2種類があります。
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密着工法 
 下地に直接ウレタン防水材を塗布する工法です。比較的コストが低く、施工しやすい反面、下地の影響を受けやすいため、ひび割れなどが発生することがあります。
 
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通気緩衝工法 
 下地と防水層の間に通気シートを敷き、湿気や膨れを防ぐ工法です。特に、既存の防水層が劣化している場合や湿気がこもりやすい環境で推奨されます。
 
ウレタン防水のメンテナンス
ウレタン防水は比較的耐久性が高いですが、経年劣化によるひび割れや摩耗が発生する可能性があります。以下の点を定期的に点検し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
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トップコートの塗り替え(約5,6年ごと) 
 トップコートは紫外線や摩耗の影響を受けるため、定期的に塗り替えることで防水層の寿命を延ばすことができます。
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ひび割れや膨れの点検 
 防水層にひび割れや膨れが発生していないか定期的に確認し、異常があれば早めに補修を行うことが大切です。
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排水口の清掃 
 排水口が詰まると水がたまり、防水層に負担をかける原因になります。定期的に清掃し、水はけを良好に保ちましょう。
まとめ
ウレタン防水は、施工性が高く、継ぎ目のない防水層を形成できるため、多くの建物で採用されている防水工法です。適切な施工と定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたり防水性能を維持できます。特に、リフォームや補修工事にも適しており、手軽に防水性能を向上させることが可能です。建物の防水工事を検討する際には、ウレタン防水の特長を理解し、最適な施工方法を選択しましょう。
【三重県の防水工事は株式会社ハウスアート】
 
      




 
     
          